[本]われ悩む、ゆえにわれあり/土屋賢二


土屋さんはお茶の水大名誉教授。専門は哲学。

と、ここまで書くと、何やら哲学をたしなんだ教授が、わけがわからない教授語で人生相談を哲学的に難しく語る本を想像してしまうかもしれませんが、文章はとてもユーモラスかつ、常に自分を下手にして、相手に受け入れられ、理解してもらおうとしているところが素晴らしい。 本書は、PHPで連載中の「土屋教授のオタスケ!人生相談」をまとめた一冊。

本書で時々出てくる土屋さんの奥さんも、「かかあ天下」で書かれているが、たぶん仲睦まじき、尊敬に値する夫婦なんだろうなと想像できます。

自戒をいつでもできるよう、常備しておきたい一冊。

ちなみに表向きはユーモラスに描かれているが、裏に秘めている真実はやはり哲学を思わせるような中身になっているのではないかと思います。読んでいて、昔、読んだ池田晶子さん(こちらも哲学者)の「人生は愉快だ」を思い出しました。

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  • 中途半端にゆずると最低の人間だが、思い切りゆずると大人物になれる。
  • がんばらなくてはならないことは長続きしない。面白いと思えば、止めてもやめない。
  • 趣味を楽しむには、それなりの犠牲を払う覚悟が必要だ。
  • 明日に延ばせるなら今日はサボれ。明後日まで延ばしてもたぶん問題ない。
  • 成績が悪い子も、欲張りな親の思いもよらないところで努力している。
  • (60歳以降の過ごし方について)どんな状態になっても、明日は今日より悪くなっていると思って生活すれば、毎日を大切に生きることができる
  • 好感をもたれるのは、欠点をかかえている人なのです。人に好かれようと思ったら、欠点を大事にすることです。
  • あなたはまわりの人を大切に思っていないからこそ、心配させて、いたわってもらおうとしているのではありませんか?あなた自身、まわりの人に対して思いやりのある人間とは言えません。わたしがそうだから自信をもって断言できます。
  • 病気になったらひたすら耐えることだ。人に期待しても別の苦痛が加わるだけだ。

yanchablue について

通信系会社でシステム開発を中心に従事。趣味はスポーツ(サッカー)、読書(雑読)、日曜プログラミング(仕事ではプログラムを書けない分類になってしまった。)。横浜市金沢区在住。札幌市出身。
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