[本]医師が教える幸福な死に方/川嶋朗


日本の平均寿命が女性が世界第2位、男性が第8位に後退したとのニュースが最近ありましたが、その原因は大きくは震災によるもの(震災を除くと寿命は延びている)で、そのほか20代女性の自殺が増えてきていることも要因とのこと。(http://news.mynavi.jp/news/2012/07/27/086/

そんな中、日本においては今で死を日常から遠ざけてきている傾向があったが、死を意識することも、少し身近になってきたのではないかと思う。本書は日常から死を意識して、生活の質を高めるQOD ( Quality of Death )を提唱している。とくに死を迎える前に、自分がどのような死を望むかを宣言し、家族などに理解を求めるとともに、日々を生き生きと過ごすことが大事であると。

1年に1回程度、どんな死を望むかを考えるのも、よさそう・・・と思った一冊でした。

医師が教える幸福な死に方 角川SSC新書 (SSC新書) 医師が教える幸福な死に方 角川SSC新書 (SSC新書)
著者:川嶋 朗
出版社:角川マガジンズ(角川グループパブリッシング)
価格:¥ 798(税込)
発売日:2012-03-10

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  • 健康寿命(日常的に介護を必要としないで、自立した生活ができる生存期間)と平均寿命の差は7~9年
  • 「スマートライフプロジェクト」→厚生労働省による「運動、食生活の改善、禁煙による健康寿命を延ばすプロジェクト」 http://www.smartlife.go.jp/
  • 人工透析の患者さんは一人当たり年間400万から500万円の医療費がかかるわけですかが、それらの医療費を公的保険から確保できるのですがら、医者側にとってこんなにおいしい患者さんはいません。
  • 「死の五段階理論」(キューブラー・ロス)
    (1)否認 「自分が死ぬということは嘘ではないか」
    (2)怒り 「なぜ自分が死ななければならないのか」
    (3)取引 「なんとか死なずに済むには、何をすればいいのか」と考え、あれこれと試みてなにかにすがろうとする
    (4)抑うつ 「どうにもならないんだ」と諦め落ち込む
    (5)受容
  • 作家の永六輔さんは、「自分が死ぬまでに何をしておこうか」、「死んだら何をしてもらいたいか」のメモを、還暦のころから作っていて、毎年お正月に更新するのが「正月の遊び」なのだそうです。(thinking of death day のススメ)
  • 『エンディング・ノート』(砂田智明)  http://www.ending-note.com/
  • 安楽死には、致死的な薬を投与する「積極的安楽死」と、人工呼吸や栄養補給を止める「間接的安楽死」がありますが、わが国では、積極的安楽死を行うと医者が殺人罪に問われてしまいます。~中略~患者さん本人がしかるべき書面などによってきちんと意思表示をし、家族や周囲の人に納得してもらった上で、かかりつけの医者などに事前によく相談しておくことが重要。
  • エンディングシート(抜粋)
    →「集まれ!ほっとエイジ(ラジオNikkei)」、7月26日は東京女子医科大学准教授の川嶋朗さんが「書き込み式エンディングシート」について解説(http://www.radionikkei.jp/hot_age/category-1376/entry-220511.html

 

yanchablue について

通信系会社でシステム開発を中心に従事。趣味はスポーツ(サッカー)、読書(雑読)、日曜プログラミング(仕事ではプログラムを書けない分類になってしまった。)。横浜市金沢区在住。札幌市出身。 ( Twitter @peter_luck )
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