[本]偉人の言葉で知る軍事/冬山林蔵


今回もレビュープラスさんのお世話になりました。ありがとうございます!

本書の冒頭では以下が記されています。

”「愛」「金」「軍事力」をリーダーの視点から並べ直すと「軍事力」>「金」>>>「愛」の順番になります。”

いきなり、自分の感覚と異なる一文に身を引いた一方で、本書を読み進めるにあたり、部下や国を守るために何が必要かという観点では、納得のいく文章であることが認識されました。

本書のタイトルから「偉人の言葉から学ぶリーダー論」を想像していましたが、「戦う上での危機感を養成する最初の一歩」という感じですね。主に第一次世界大戦から第二次世界大戦における各国の動きを各国の軍人の言葉を交えながら、歴史をたどりつつ、あるべき姿を求めていく流れでした。

参考文献の量からも、著者がこの方面で多くの勉強を行い、含蓄をもっていることがわかります。

「最近、日本人は平和バカになっているが、いざ戦争が始まったら真っ先に滅びる」ということを頭の中において、「愛」をうたいつつも、常に正しい現実を見極め、正しい判断を自ら行うということが大事ということを改めて認識した一冊でした。

 

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  • 欧米の指導層は「軍事力」をよく勉強しており、私はそういった方たちと接する機会があるのですが、彼らから「今ちょうど『武士道』を読んでいるところだ。この部分は、こういう解釈でいいのか?」などとよく聞かれます。政治家や軍人の回想録から『太閤記』『五輪書』『葉隠』『大空のサムライ』まで話題に上ります。
  • 優柔不断な君主は、当座の危険を避けようとして、たいてい中立の道を選び、たいてい失敗する」(マキャベリ)
  • 「日本人は無理な要求をしても怒らず、反論もしない。~中略~(今まで以上の要求を)無理を承知で要求してみると、今度は笑みを浮かべていた日本人がまったく別人の顔になって、『これほど譲歩しているのに、そんなことを言うとは、あなたは話の分からない人だ。ここに至っては差し違えるしかない』と言って突っかかってくる。~中略~日本にこれほどの力があったなら、もっと早く発言してほしかった」(チャーチル首相)
  • 戦闘はある時点以降、急激に損耗が拡大します。弱った相手を徹底的に追撃して破壊することが戦争の常道(だけど、日本人は武器を持たない戦士にとどめをささない)

yanchablue について

通信系会社でシステム開発を中心に従事。趣味はスポーツ(サッカー)、読書(雑読)、日曜プログラミング(仕事ではプログラムを書けない分類になってしまった。)。横浜市金沢区在住。札幌市出身。 ( Twitter @peter_luck )
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