[本]考えの整頓/佐藤雅彦


佐藤さんの現職は東京芸術大学教授なのですが、『だんご三兄弟』や『バザールでござーる』、さらには『ピタゴラスイッチ』の生みの親なんです。本書は『暮しの手帖』で連載してきた6年分の記事を編集したもの。本連載は現在も続いているとのこと。

普段の何気ない、私たちだと確実に通り過ごす物事についても、じわじわと謎を生み出しつつ、それを少しずつ明確にしていき、一つの気づきをもたらせる。そんな内容になっています。

このように気づきや感情・感動が大事と思っていても、つい流してしまう生活習慣に対して、少し工夫を与えて、考えること・感動することができるようにしていきたいです。

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・「幸せないたずら」
– IC レコーダーを冷蔵庫に入れておいて「あ、さぶかった」。
– 未来に向けての時限爆弾(いつ開かれるかわからない手紙、ヘソクリ)
・当然のようになってしまった作法も再度考えなおすと、そこには我々が体験できなかった新しい表象が潜んでいることもあるのである。
・「デザイン」と「アート」の違い
デザインとは、「よりよく生きるための方法」であり、アートとは「なぜ生きるか」ということ自体から考えることである。
・「差」という情報
私たちは、生命体として生きるために、無意識にさまざまな「差」を取り続けている。動いているものが動いて見えるのも、移動前と移動後の一の差を取っているからであるし、音の来た方向がわかるのも右耳と左耳に到達する音のわずかな時間差や大きさの差を取っているからである。しかし無意識ゆえに、普段は自分が差を取り続けていることを忘れている。
・連載をする上で守っていたことが一つあります。それは、毎回毎回、強弱はあっても、必ず自分の心のどこかに引っかかってきた不明なものを見据えようということでした。
・『この文章には、ものごとの輪郭を辿っている面白さがあります。突然物事の革新に行くのではなく、その輪郭を歩きながら考えていることを文章にしているように感じます。』(本連載について「暮しの手帖」編集長の松浦さん言)

 

考えの整頓 考えの整頓
価格:¥ 1,680(税込)
発売日:2011-11-01

yanchablue について

通信系会社でシステム開発を中心に従事。趣味はスポーツ(サッカー)、読書(雑読)、日曜プログラミング(仕事ではプログラムを書けない分類になってしまった。)。横浜市金沢区在住。札幌市出身。 ( Twitter @peter_luck )
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