[本]日本人が「世界で戦う」ために必要な話し方/北山公一


 

著書の北山さんのプロフィールは自身のTwitter(@kitayamakoichi)において以下のように紹介しています。

”グローバルビジネス作家です。グローバル企業では15年を過ごしましたが、 いろいろとドラマチックな体験をしました。そこで得た話し方やコミュニケーション技術を活かして、日本を元気にしたいと思っています。映画と旅行が大好きです。”

東大を卒業後、金融関係の会社に就職。海外での勤務を経て、欧州系投資銀行に就職。その間に得たグローバルで活躍する上司や同僚との仕事の仕方をポイントを押さえて、わかりやすく説明してくれています。

「郷に入っては郷に従え」との言葉もありますが、重要なのは相手方の文化、生き方をしっかりと認識した上での行動をとること。特に筆者が主張していたのは、世界各国の社員を擁するグローバル企業では、いろいろな人がいて当り前。彼らの仕事の進め方、その背景にある文化を知った上で進めるしかない。

また、日本では終身雇用制が終焉したと言われつつも旧態依然の会社も多く、普通に仕事をすれば基本的には生涯働くことができる雇用環境にあるのに対し、成果が上げられなければ即クビになる環境。なので、仕事も必死にこなさなければならず、真剣勝負そのもの。

一方でビジネスとプライベートは完全に分離していて、いわゆる飲みニュケーションみたいなものは存在せず、仕事が終わったら速やかに家族のもとへ。飲みニュケーションはないけど気の合う仲間、近隣とのパーティは好んで実施する。とか。

どちらがいいというわけではなく、その国、土地には、そこならではの流儀があるということ。そこで生き残るためのノウハウを本書はあげてもらっているのですが、実は記事の半分くらいは、日本のビジネスでも活かされることが多い内容になっている思います。日本においては、完全な成果主義ではないですが、その風潮を取り入れ、「出る杭は打つ」ではなく、「トンガった人間」を好む世の中にもなっていると思います。

ただトンガるだけじゃなくて、それなりの実力やコミュニケーション能力、交渉力があることがベースとして必要なのですが、それらの力の育成方法が本書に散りばめられている・・・というのが、一読した印象でした。

世界標準を目指すのではなく、世界で生き抜くための自立方法を知ることができ、これからもトンガるぞー!と思っている若きビジネスマンや学生にオススメです。

書籍の内容は 『本人が「世界で戦う」ために必要な話し方公式サイト』(http://sekaidetatakau.com/)でも試し読みができます。

本書はレビュープラスのご紹介でレビューさせていただきました。感謝!
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  • 世界標準の話し方 7つの基本ルール
    1.多様性
    「お互い違うのが当たり前」を大前提にする
    2.リスペクト
    相手の価値観を尊重することから始める
    3.リアクション
    会話でできるだけ「間」を作らない
    4.理由
    「なぜ」好きか、「なぜ」嫌いかをはっきりさせる
    5.主張
    言いたいことは必ずその場で口に出せ
    6.二者択一
    返事には「イエス」か「ノー」しかない
    7.自立
    自分で自分のスタンスを決める
  • 瞬間作文力 彼らに理解される文章を瞬間的に作らなければなりません。~中略~大事なことは簡単な文章を瞬時に作文できることです。
    →「短文暗証」法・・・『英語上達完全マップ』(森沢洋介著)
  • グローバル企業においては、付帯条件をきちんと挙げた上で、条件付きでイエス、ノーをはっきり言う人が高く評価されます。
  • 仕事に自信のある上司ほど、部下から意見をもらうことが、自分の意見をブラッシュアップするために必要だと思っています。
  • Don’t burn any bridges.
    →激しい議論をしても、相手とつながる「人間関係の橋」は燃やしてはならない
  • 上司との議論は、議論の練習でもありますが、別の角度から見るとお互いの力量を試す場でもあります。
  • 会議の資料を「読む」とは「受身で理解する」という行為ではなく、「細部までしっかり理解して、質問に答えられる」ことができる深い理解を求められているということです

yanchablue について

通信系会社でシステム開発を中心に従事。趣味はスポーツ(サッカー)、読書(雑読)、日曜プログラミング(仕事ではプログラムを書けない分類になってしまった。)。横浜市金沢区在住。札幌市出身。
( Twitter @peter_luck )

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